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ハイカーも要注目!<On>の新作トレイルシューズ「クラウドウルトラ」をレビュー

ハイカーも要注目!<On>の新作トレイルシューズ「クラウドウルトラ」をレビュー

アイキャッチ画像:PONCHOシンプルなデザインと優れたクッション性が話題の<On>撮影 : PONCHOスイスのアルプスで誕生したパフォーマンスブランド<On(オン)>。2010年創業のまだ若いブランドながら、瞬く間に多くのアスリートが愛用するブランドへと成長した注目株です。シューズデザインのアイ

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アイキャッチ画像:PONCHO

シンプルなデザインと優れたクッション性が話題の<On>

ハイカーも要注目!<On>の新作トレイルシューズ「クラウドウルトラ」をレビュー

撮影 : PONCHO

スイスのアルプスで誕生したパフォーマンスブランド<On(オン)>。2010年創業のまだ若いブランドながら、瞬く間に多くのアスリートが愛用するブランドへと成長した注目株です。

シューズデザインのアイコンであり、機能の核といえるのが「クラウドテック」と呼ばれる独特のソール形状。

提供 : on ( on の 特許 技術 「 クラウド テック 」 )

輪切りにしたホースを靴底に並べて走ってみたところ、衝撃吸収材として好感触だったことから着想を得て開発されたのだそう。

<On>のシューズを体験した人たちからは、「雲の上を走っているようだ」と言われる優れたクッション性を発揮。足に、いつまでも快適さを提供してくれます。

提供 : on ( クラウドロックウォータープルーフ )

2019年には、<On>初のトレッキングブーツ「クラウドロックウォータープルーフ」を発売。アウトドア用のシューズブランドとは一線を画した、スタイリッシュでシンプルなデザインと、よくグリップするアウトソール、疲れにくいミッドソールを装備して、お洒落好き、道具好きなハイカーの足元に選ばれています。

新作「クラウドウルトラ」は長距離、長時間対応のトレイルシューズ!

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撮影 : PONCHO(トレイルランシューズ「クラウドテック」 )

その<On>から、2021年春に新発売されるのが「クラウドウルトラ」。第一印象はトレラン&トレッキングブーツっぽくない、シンプルさとスタイリッシュさです。

それは<On>らしさであり、ガードをゴテゴテと装着していないので、いかにも軽やかな見た目。アッパーとソールの淡いイエローカラーは、ダーク系やナチュラル系カラーが多いハイキングパンツにもよく似合いそう。トレイルランナーやスピードハイカーなら、ショーツの足元にアクセントとなり、カラフルなジャケットやバックパックとも相性がよさそうです。

最大の特長は、高いクッション性を実現した2層構造のミッドソール

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撮影 : PONCHO

これ まで 高い クッション 性 と 軽量 性 を 装備 し 、 より スピーディー に 走れる トレイル ランニング シューズ を 発表 し て き て いる < on > 。

対してこの「クラウドウルトラ」は、長距離、長時間のトレイル移動を快適にすることを目的にしたシューズだそう。それを可能にしたのが、ブランド独自のクッションシステム「クラウドテック」の2層構造です。

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撮影 : PONCHO

荷重がかかるとミッドソールに開けられた穴が潰れて、衝撃を和らげるのが「クラウドテック」の機能。「クラウドウルトラ」の場合、この穴が中足部からカカトにかけて上下2層になっています。

これにより既存モデルの単層の穴よりも、足裏に掛かる圧力を幅広く受け止め、分散でき、足への負担を軽減してくれます。他のトレランシューズと履き比べてみると、特にカカト部の衝撃吸収性、フワフワ感は高めです。

トレイルを走って感じたのは、とにかくよくグリップすること!

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撮影 : PONCHO

今回、奥多摩の惣岳山のトレイルを約6キロ、筆者の暮らす街の里山トレイル、そしてランニングコースを約30キロ走ってみました。

そこで感じたのは、路面に対して吸い付くように接地する高いグリップ力です。雨天でのテストはできていませんが、前日に降った雨に濡れたトレイルでは、ズルッと滑るようなことは一度もありませんでした。

初めて履くシューズはどれほどのグリップ力があるかわからないので、恐る恐る動き出すのが常ですが、この「クラウドウルトラ」はすぐに安心してスピードを出せるほど、わかりやすくグリップしてくれます。

高グリップの理由は、パターン×溝×材質

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撮影 : PONCHO

アウトソールには独自開発した「ミッショングリップ」を採用しています。3種類の形状の異なるパターンを備え、力の掛かる中足部とカカト部には、ジグザグ形状のウロコのような溝が切られています。

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撮影 : PONCHO

これ は ボート シューズ など で 採用 さ れ 、 水 に 濡れる て も 滑る にくく する 「 スペリーソール 」 と 呼ぶ れる 溝 に 似る て い ます 。 突起 状 の パターン に 加える て 、 細かい ジグザグ 形状 の 溝 が 地面 を 噛む こと で 、 グリップ 力 を 高める て いる よう 。 細かい 機能 です が 、 とても 大きな 効果 を 生む で い ます 。

アウトソールに使用されているラバーは、粘着性の高い素材。足裏全体が地面に吸い付くような感覚は、このラバーによるところも大きいと思われます。

とはいえ、この「クラウドウルトラ」を履けば絶対に滑らないかというと、そうではありません。滑りにくい機能を活かす、足裏全体を地面に着地させる足運びができてこそ効果を体感できるものです。

ローカットシューズにありがちな異物侵入を防止

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撮影 : PONCHO

履き口の低いミッドカットやローカットシューズで山を歩いた時に感じるのが、シューズ内に侵入してくる小石や砂、マツなどの葉っぱの煩わしさです。足を大きく動かすトレランシューズでは特に入りやすいもの。

でも「クラウドウルトラ」の履き口は、ソックスのように足首によくフィットする形状。少しくらいドタバタ走り、歩いても、異物が入ってくることはありませんでした。長時間、長距離移動の際、ストレスが軽減されることは間違いありません。

しなやかなアッパーが、ソックス状のソフトなインナーを包み込む

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撮影 : PONCHO

履き口を確認してみると、ベロがないだけでなく、甲全体を覆うインナーソックス状になっていました。そのインナーを薄くしなやかなアッパー素材が包み込む構造で、足とシューズの一体感を高くする効果も出ています。

また 細い シュー レース は ベロ が 薄い と 甲 に 食う 込む 、 ヒドい 場合 に は 痛い み が 出る こと も あり ます が 、 この インナー は 厚い み と クッション 性 が ある の で 、 シュー レース の あたり を まったく 感ずる ませ ん 。

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撮影 : PONCHO

フィット感の良し悪しが顕著に表れる下り斜面をスピードを出して駆けおりても、シューズ内で足がズレたり、ブレたりすることもありませんでした。

足幅の広い私は、履きはじめ、側面に配されたガードに少し締めつけられている感覚がありました。しかし2~3日履き込んでいくうちに、アッパーの生地が足に馴染み、足とシューズの一体感がさらにアップ。締めつけ感も気にならなくなりました。

でも、ちょっと履きにくいことは事実・・・・・・

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撮影 : PONCHO

ソックス形状が生む、高いフィット感。だからこそのマイナス点もあります。

通常 の シューズ より も 履き口 が 狭い の で 、 履く の が やや 手間 です 。 と は いえ 、 異物 侵入 を 防ぐ 、 足 と よく フィット する プラス 点 を 考える ば 、 これ くらい の 手間 is 範囲 は 許容 範囲 。

と、感じていたのですが、さらに履き込んでいると、履き口がしなやかになり、まさにソックスのようにすんなり着脱できるようになってきました!

意外と硬めの走行感とその理由

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撮影 : PONCHO

「クラウドウルトラ」を履いてトレイルを走ったり、歩いている時には感じませんでしたが、アスファルトの上をストライド走法でスピードを出して走ってみると、足指と中足部に路面を感じるような硬さがありました。路面の凸凹に加えて、クッションを生む穴が潰れる感覚もあります。

高いクッション性が特長のため、厚底シューズのような路面から浮くような走行感を想像していたので少し意外でした。

 

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撮影 : PONCHO

そこで、インソールを外してシューズ内の足裏部分にあたる箇所を触ってみると、はっきりとした硬さが! 手持ちのトレランシューズやトレッキングシューズと比べてみても硬いです。

反発力を生む内蔵プレートがカギ

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撮影 : PONCHO

トレイル を 走る 際 に 気 に なる 硬い さ で は ない もの の 、 なぜ 硬い の か は 気 に なり ます 。 いろいろ と 試す て わかる た の は 、 反発 力 を 生む ため に 内蔵 さ れ た プレート の 硬い さ で ある と いう こと 。

近年 、 ランニング シューズ で 流行 し て いる 厚底 ソール + カーボン プレート 同様 に 、 この 「 クラウド ウルトラ is 変え 」 は 、 クラウド テック の 高い クッション 力 を 備える た ミッド ソール に 樹脂 製 プレート を 組む 合わせる こと で 、 足 が 受ける 衝撃 を やわらかい 受ける 止める 、 その 力 を 樹脂 製 プレート の 反発 力 で 推進 力 に 変える て いる よう です 。

実際につま先を支点にシューズを曲げようと押してみると、明らかに多くのトレランシューズよりも硬いのです。しかも力を緩めると跳ね返りも強め。

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撮影 : PONCHO

この反発力の強いプレートの効果が、ロードランニングでのストライド走法時に出ていたようです。いつもより歩幅が広くなり、そのぶん足に掛かる衝撃も増大。足指の付け根あたりで着地した際に、路面とプレートの硬さを感じたのでしょう。

トレイルの下りでは、跳ねるように駆けおりていくこともあるので、カカト部から中足部の2層構造のクッション機能を、もう少し前、足の付け根部まで延長してもらえると、さらに足の負担が減ると感じました。

です が 、 長 時間 、 長 距離 を 走る 際 に は 、 細かい 足運び や 足裏 全体 で 着地 する こと is 基本 が 基本 。 そこ まで は 必要 ない だろう と 、 開発 者 is 判断 は 判断 し た の か も しれる ませ ん 。

プレート の 硬い さ は 、 重い 荷物 を 背負う ハイカー に 恩恵 あり

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撮影 : PONCHO

最近 は 、 ハイカー の 中 で も 軽い グリップ 力 に 優れる た トレランシューズ を 愛用 する 人 is 増え が 増える て い ます 。 しかし 速い 走る こと を 重視 し た トレランシューズ は 、 ソール が 薄い やわらかい モデル is ほとんど が ほとんど 。 歩く やすい けれど 、 15 キロ 近い 重い さ の テント 泊 縦走 装備 を 背負う と 足 へ の ダメージ が 大きい なり 、 足裏 を 疲労 し やすく なり ます 。

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撮影 : PONCHO

その 点 で 、 この 「 クラウド ウルトラ 」 に 内蔵 さ れ た プレート の 硬 is 有効 さ は 有効 です 。

スタイル は ローカット の トレランシューズ です が 、 ミッド カット の トレッキング シューズ 同様 の ソール の 硬い さ が あり 、 しかも トレッキング シューズ に は ない 反発 力 を 備える て い ます 。 重い 荷物 を 背負う て い て も 、 足裏 の 疲労 は 軽い 、 前 に 進む 推進 力 を 得る て ラク に 移動 でき そう です 。

他にも細かいけれど、機能的なアイデアを装備

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撮影 : PONCHO(新機能「フリップリリース」)

注目 す べき 機能 の ひと つ is リリース が 「 フリップ リリース 」 です 。 シュー レース の 足幅 が 広い 部分 に ある 樹脂 製 パーツ を クルッ と 回転 さ せる と 、 シュー レース の 締め込み を キツい 、 また は ユルい する こと is 可能 が 可能 。

あらかじめ回転させて締め込んでおけば、移動中に疲労で足がムクんできた際、パーツを回転させてシューレースをサッとユルめることができます。反対に下りなどで足のブレを防ぎたいと感じた際は、パーツを締め込む方向に回転させ、瞬時にフィット感を変更できるのです。

ベテランがやっているシューレースの処理も簡単

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撮影 : PONCHO

シューレース部の中ほどにはアッパーと同色のループを備えており、余ったシューレースをまとめておくことができます。シューレースを結んだ輪が、低い木の枝などに引っ掛かり転倒するのを防いでくれる細かい配慮です。

見た目がすっきりとするだけでなく、ランナーとしてそしてハイカーとして、きちんとしている感も演出できるでしょう。

性格 を 知る て 、 より 快適 な トレイル シューズ に

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撮影 : PONCHO

フィット感がよく、グリップし、プレートの効果で推進力に優れた「クラウドウルトラ」。最後に伝えたいのは、推進力を生むプレートの性格です。

このプレートは中央付近が細めに成型されていて、プレートをねじれやすくすることで、裸足の時のように前足部とカカト部を独立して動かせ、足の持つ力を発揮できるようになっています。

快適さを得るまで、慣らし期間が必要かも

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撮影 : PONCHO

このねじれに加えて、ゆりかごのように反ったアウトソールが、高い安定感とスムーズな足の動きを提供してくれます。ですが、そうした動かし方に慣れていない足に、最初は戸惑いを感じるかもしれません。

なぜなら普段通りに足を動かしているのに、普段以上に足を動かせてしまうからです。だから、「クラウドウルトラ」に足が慣れ、筋肉が順応する慣らし期間が必要に思えます。

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撮影 : PONCHO

でも慣れてくれば、「クラウドウルトラ」はトレイルランニグでもハイキングでも、手放せなくなる予感がしています。

シンプルさとスタイリッシュな見た目に反して、足の力をサポートし、最大化する機能性の高さが魅力。その恩恵を受けるために、さらに履き込んで、私の足を「クラウドウルトラ」に馴染ませたい!そう思わせるシューズです。

それでは皆さん、よい山旅を!

クラウドウルトラ 20,680円(税込み)

■ カラー :

[メンズ]ブラック・ホワイト、ライムライト・エクリプス

[ウィメンズ]ブラック・ホワイト、モス・エクリプス

■サイズ:

[メンズ]25~32cm

[ウィメンズ]22~28cm

■重量:310g(27.5cm実測)

■発売日・販売店:

2021年3月4日(木)より、Onオフィシャルオンラインショップ、並びに、全国の取り扱い店舗にて発売。2月18日(木)より、好日山荘にて先行発売中